NMRのDXへの取り組み
NMRがDXに取り組む背景
近年、デジタル技術は有効に活用され、DX(デジタルトランスフォーメーション)化に取り組むことで、生産性向上につながり、経済の活性化や社員の働きがいの創出などにもつながっています。
このような環境は、さまざまな業界で起こっており、各業界では、新たなサービスや役務が生まれ、新しいマーケットが創造されています。そして、従来のサービスや役務だけではなく、新たな取り組みにチャレンジしなければ、今後の経営は厳しくなっていきます。
デジタル技術が社会や自社の競争環境に大きな影響を及ぼす中、当社は、創業以来45年以上のコンサルティングの中で培ってきたノウハウとIT技術の融合によって新たな価値を創造します。
創業以来、さまざま環境変化が起こり、その都度、私たちの会社もクライアントさんへ提供するコンサルティングサービスも環境適応を図って進化してきました。その間には、さまざまなキャリアを蓄積することができました。そのキャリアの中には、DX化で求められている「業務に精通した人材」としてのキャリアがたくさん含まれています。例えば、「暗黙知」の「形式知化」、つまり「業務の見える化」や「仕事の可視化」のノウハウとキャリアなどです。
私たちは、これからDXに取組まれる皆さまと、まずはDXのベースとなる事業や業務、仕事の「見える化」をしてからDX化に一緒に取り組んでいきます。
そして、「IT技術に精通した人材(専門スキルを有する技術スタッフ)」とコラボレートして、最適なDX化を支援します。
経営の方向性
ひとつ目は、当社の企業理念である「お客さまと夢の実現」です。
私たちは、お客さまと一緒に、必ず目標を達成します。そして、その目標の達成を通じて、お客さまと一緒に成長していくことを謳っています。
お客さまと一緒に成長していくには、これまで蓄積してきた、当社のコンサルティングノウハウとIT技術の融合を図り、これまでなかった新しい価値を創造していきます。
そしてふたつ目はDXビジョンです。
情報技術・IT技術を活用し、有益な情報へのアクセスすることで、新たな価値を提供します。
コンサルティング業務は、労働集約型の仕事です。受注件数が増えると、それに比例して業務量も増えます。そして、社員によって業務の進め方は、マチマチで、効率的に進められる場合があれば、そうではない場合もあります。そのため、社内では、業務の進め方にムラ、ムダが発生し、それがムリにつながるという問題も発生しがちです。
また、社員の待遇が低いと業務の遅延やサービスの質の低下などが発生します。このような環境は業務そのものの品質低下などにつながってしまいます。
当社は、このような現状を一新するべく、少数精鋭体制で、効率的に業務を推進することができる環境を整備し、生産性向上と労働時間削減につなげることで、より多くのお客さまに高付加価値型コンサルティングサービスが提供できるよう業務推進体制のDX化に取り組んでいます。
当社のDX戦略
(1)お客さま打ち合わせ・折衝等の省力化
(2)データ処理等の省力化
(3)社内情報共有体制の強化
(4)教育動画アプリによる効果的社員教育体制を整備
(5)業務効率化に向けた業務マニュアルの有効活用
DX戦略の具体的な展開
1.お客さまとの打ち合わせ・折衝等の省力化
2.データ処理等の省力化
3.社内情報共有体制の強化
4.教育動画アプリによる効果的社員教育体制を整備
5.業務効率化に向けた業務マニュアルの有効活用
戦略を展開するための組織体制
DX推進部署の設置とデジタル人材を配置。ITに関する技術動向の把握や、新規サービス企画を実施します。
経営コンサルティング部内にDXソリューション課を設置し、マーケティングコンサルティング部、組織活性化部、管理部門と連携した体制としています。
また、専門性の高い分野においては、外部パートナーとの連携を図ってDXソリューションを展開します。
そして、下記3点に重点を置いた組織体制の整備を進めます。
1.DX人材の育成と増員
2.外部との連携強化
3.組織体制の強化
DX環境整備の具体的対策
・社内ファイルサーバーでのデータ共有
・社内ネットワーク無線化環境の整備
・モバイル端末(PC、タブレット等)の社員への貸与
・VPN接続による安全な接続の確立
・ビジネスチャットツールの導入による社内コミュニケーション促進
・オフィス内のIoT対応の推進
DX戦略の達成状況に係る指標
【経営面】
・社内業務RPA化の検討・推進・デジタル改善提案件数の増加(12件/年)
・ Slack使用率100%
【人材面】
・社内システムインテグレータもしくはデジタル人材の育成(デジタル人材は全社員)
・業務効率化による年次有給休暇100%取得
DX化推進に向けた、当社からのメッセージ
第45期は、新型コロナウイルス感染症の影響によって厳しい業績となりましたが、それをきっかけに新たなDX化に向けたチャレンジを推進しています。
今後も、既存サービスの強化と新規ビジネス構築を加速させるため、DXソリューション課の設置によって、新たな価値創造を推進しています。
また、2022年4月には、DXソリューション課を新設し、お客さまにDX戦略の実現を支援するための人材育成の充実を図ります。 これら取り組みを通じて、お客さまのDX化の支援を推進していきます。
また、当社のDXへの取り組みは、当社が発信している情報誌「NMR News & Topics(ニュースペーパー)」でも紹介しています。
代表取締役 中坊崇嗣