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執筆連載 第2回 他力本願では店舗は救えない

第2回 他力本願では店舗は救えない

「自分の力で商品を売る」。 小売業において、これほど当たり前で、しかし最も難しいこの原則。 前回に続き、厳しい朝のミーティングで、私は店長に「他力本願」というマインドセットの罠を指摘しました。 目標に向かって自走するリーダーになるためには、現状の「甘え」を捨てなければなりません。

前回、宿題に取り組んでいなかったことを厳しく指摘された店長。 私はさらに、彼が担当する店舗で行われた「新商品開発コンテスト」の裏話に切り込みました。
彼らは全国規模のコンテストに商品をエントリーしていました。 しかし、その準備プロセスに、私は大きな疑問を感じていたのです。
「自分たちでやり切ろうという『意欲』が感じられない」
そう指摘した私の真意は、そこにあります。 商品を開発し、コンテストに応募する。そこまでは良い。 しかし、応募書類の不備や、商品提案のポイントがぼやけているなど、最終的な詰めが甘かったのです。
それは、「どこかの誰かがなんとかしてくれるのではないか」という「他力本願」の表れです。
「他力本願で、店舗の経営向上など絶対にできない」
私ははっきりと伝えました。 店舗の責任者が、自店舗の商品に責任を持たずして、誰がその商品の魅力を顧客に伝えられるでしょうか。 厳しい言葉でしたが、店長も「その通りだ」と頷きました。 彼の中に、責任感という意識が少しずつ芽生え始めた瞬間でした。

【現状の認識と新たな決意】
今回の振り返りで明確になったのは、彼が「取り組むべき核心」に取り組めていないという現状です。 日々の業務に忙殺され、本当に重要な「経営改善」という仕事が後回しになっていたのです。
彼はミーティングの最後に、自分なりの役割定義を見出しました。 「自分一人ですべての仕事をするのではなく、スタッフができることはやってもらいながら、自分にしかできないことをやる。役割を区別する」
これまでは「作業者」としての視点しかなかった彼が、「管理者・リーダー」としての視点に気づいた瞬間です。 今月の取り組み内容に期待せざるを得ません。

【コーチの視点】
他力本願は、組織を最も弱くする要因です。 「誰かがやってくれるだろう」という空気が店舗を包んだ瞬間、顧客はそれを敏感に察知し、店舗から離れていきます。 リーダーは、まず「自分がすべてに責任を持つ」という覚悟を持つことから始めなければなりません。


第3回は、店長の仕事、スタッフの仕事。役割を分ける勇気です。

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